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中性子の検出は

 3He, 10B, 6Liを含む小さな核種の中性子吸収特性に依存している。これらの核種は隠すことはなく、中性子を吸収すると、高エネルギーの電荷を有する粒子が発生し、結果として検出シグナルが放出される。ただし3Heは珍しく、10BF3は有毒であるなど課題があった。それに対して、熱中性子を直接捕捉できる半導体は、改良型の検出器を提供できる。そのタイプの検出器としては、シリコンセンサーが使われていたが検出効率が低かった。その中今回、6Liが95%のセレノリン酸化合物であるInP2Se6を合成する方法が開発された[1]。すなわちLi-In化合物、P2Se5と原子状のセレンを反応させると、バルクのサンプルが出来上がり、化学水蒸気輸送によって、大きな2次元単結晶クリスタルが試作品として仕上がった。中性子を放出するプルトニウム源を含む初期の試験では、検出器は、高感度でかつナノ秒で、低濃度の熱中性子に応答していた。これをベースに、壁くらいのものから携帯できる様々なサイズの検出器が提供されることが期待されている。熱中性子に、熱中、誠心誠意。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 January 20, p. 8.

DOI: 10.1038/s41586-019-1886-8

20.2.5

 

 

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