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多孔質体を使って

 分子を分離することはしばしば行われる。その中カゴ型構造を含む多孔質液体を利用すると連続フロー系での分離が可能になる。風呂桶は使わなくてもよい。ただしこれまでの多孔質液体は二酸化炭素やメタンよりも大きなゲスト分子をトラップしたことはなかった。今回配位子で囲まれた亜鉛イオンで構成されたテトラヘドロン構造の多孔質液体がつくられた[1]。それは6.2 Åの幅のキャビティをイオンの間に形成している。配位子は、長いポリエチレングルコール鎖を持ちそれが化合物を保持できる所以である。また電荷を持ったイミダゾリウム塩が末端に連結し、これによってお互いが接近するのが妨げられて、鎖がキャビティに入り込むのを防いでいる。形成されたカゴは、プロパノールやブタノールを捕捉できてしかも、直鎖よりも枝分かれ異性体の捕捉が優先される。さらにいくつかのタイプのクロロフルオロ炭素(CFCs)もトラップできる。すべてのゲスト分子は、減圧下で放出されて多孔質液体はリサイクルされる。多孔質体についてもっと知ったい。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 February 24, p. 9.

DOI: 10.1038/s41557-020-0419-2

20.3.16

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