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インフルエンザウイルスは

 世界中で年間10万人程度を死に追いやっているものの、それを治療する効果的な薬はあまりない。今回計算化学者は、最も大きな分子動力学シミュレーションを使って、ウイルス全体やその周辺を、もう出るかという状況の中、新たにモデル化した[1]。およそ1億6千万の原子を含むスパコンが使われた。そこには水分子、イオンさらにインフルエンザAH1N12009ウイルスやその外側も含まれる。その外側にあるグリコタンパク質であるノイラミニダーゼは、宿主細胞へウイルスが侵入するのを助ける。すなわちノイラミダーゼのバンディング部位が、宿主細胞糖鎖受容体に入り、それらがタンパク質の二番目の部位に移動、そこではハサミのように作用し、ウイルスを切断して新たな宿主細胞に感染するのを支援しているという以前の提案を確認することができた。さらにノイラミダーゼの可動領域も同定できた。ここでノイラミダーゼの固定している部分と可動域のどちらも医薬品設計では重要である。今回のシミュレーションを重症急性呼吸器症候群であるコロナウイルス2(SARS-CoV-2)を含む他のウイルスへも適用する計画である。ノイラミダーゼの役割、おいら見出したぜ。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 March 2/9, p. 16.

DOI: 10.1021/acscentsci.9b01071

20.3.26

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