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1970年4月11日

 ケネディ宇宙センターからアポロ13号が打ち上げられた。その二日後の13日、不完全な配線が宇宙船の酸素タンクの一つで爆発を引き起こした。そこから乗組員3名を安全に帰還させるための張り詰めた3日間が始まった。勇気、創意、共同作業、今も語り継がれる。その中ここではエンジンについて明かされた。宇宙船を地球の軌道に乗せるためのエンジンも爆発によって失われていた。そこで月着陸船のエンジンを使い、船を月の周りに飛ばして新しい軌道に入れることをNASAは考え、船に読み込ませる新しいコードを直ちに作成した。前代未聞なれどもNASAは、なさねばならなかった。ただしエンジンの燃焼室が摩耗して亀裂する恐れもあった。飛行士たちがエンジン点火、月を周回した後、地球に帰還する安全な軌道に入り、さらに地球に近くに従って修正し、太平洋上に無事帰還した。Hello Houston, this is Odyssey. Good to see you again.[2] この時のエンジンがピントル式噴霧装置で、アポロ計画全体で使われ続けた。そのミッションが完了した後は、その設計が、宇宙船やミサイルを制御する、正確な小型ロケットエンジンをつくるのに採用されて、50年以上経た今も、新分野開拓に貢献している。新聞屋さんも注目か。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 April 13, p. 8. Podcast

https://cen.acs.org/physical-chemistry/Podcast-chemist-helped-save-Apollo/98/i14

[2] この部分の音声、映画「Apollo 13」(1995) のトム・ハンクス(多分)

20.4.18

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