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イタチは

 人の呼吸器感染を引き起こすウイルスの研究には不可欠な動物でSARS-CoV-2にも罹患できる。ただしイタチではそれが肺ではなく上気道でしか再現できない。イタチ、君たちでも難しい。ただこのことは、イタチはウイルス複製の軽減や、その停止のための抗ウイルス剤やワクチンを試験するいいモデルになり得ることを示していた[1]。COVID-19の動物への感染はまず3月に香港で二匹のワンチャン、ポメラニアンと2歳になるジャーマンシェパードが罹患したことが報告された。ここでポメラニアンは命を奪われた一方で、シェパードは兆候が見られなかった。同じ3月ベルギーと香港で猫ちゃん2匹がウイルスに対して陽性だった。そのうちベルギーの猫は、呼吸困難や下痢を引き起こしていた。異なる種でウイルス感染するのは珍しいことではないが、受けやすさの違いは、ウイルスが乗っかる細胞の受容体の違いである。中には先天免疫がある場合もあって、例えばアヒルは、ある日インフルエンザウイルスをもらっても発症しない。一方で鳥はインフルエンザ病に陥る。人はおそらく猫からCOVID-19をもらうことはないものの、一般にペットを飼っている人は衛生的にして、特に餌を与えたり、排泄物を処理した後の手洗いが勧められている。またCOVID-19に罹患したときはペットや他の動物(人を含めて)との接触は制限した方が良い。イタチの症状、生い立ちとは無縁か。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 April 20, p. 4.

DOI: 10.1126/science.abb7015

20.4.24

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