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真に大きな2-Dナノ構造を

 追求する中で研究者らは、分子内および分子間自己集合を駆使して、苦心もして、ルテニウムと鉄イオンが合わさった六角形の格子を組み立てた[1]。その直径はおよそ20 nmである。これは別々の金属超分子としては、これまでに合成された中で最も大きい。格子のそれぞれの六角形は、三方向に突き出た有機リンカーが配置されて、先端の尖った分子の三つの端は全て窒素原子を含むターピリジン配位子であり、それがルテニウムイオンと錯体を形成している。この部分は全てが格子を形成するまで六角形の構成要素をつなぎ止めていた。そこに鉄イオンを加えると六角形が動き始めて連結した格子が、こうして組み上がった。鉄イオンの位置によって異性体もつくることができる。なおこの巨大分子は単に新規性があるだけではなく、鉄イオンをコバルトのような他の金属に入れ替えると、異なるスピン状態を用いた単分子情報記憶素子として利用することも期待されている。そして素子になっても、素知らぬ顔をしているかな。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 April 20, p. 9.

DOI: 10.1038/ s41557-020-0454-z

20.5.15

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