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アフリカミドリザルの

 細胞を使って47の医薬品候補化合物の試験が行われた[1]。その細胞は高いレベルでSARS-CoV-2を複製できること、また結果は人の細胞でも通用する。47のうち2つはウイルスのRNAをタンパク質やシグマ1、シグマ2受容体を調節する分子に翻訳することを抑制した。さらにこれら2つの化合物はウイルスとは違った様式で相互作用することもわかり、組合せ治療が効果的でもあり得る。そのうちの一つがPB28であり、これは臨床前抗精神病性の化合物で、細胞実験ではヒドロキシクロロキニンのおよそ20倍の効果を示した。ただし人での試験はこれまでに行われたことがない。抗ヒスタミン薬であるクレマスタチンも有望である。これはアレルギー疾患の薬であり、米国ではカウンターで「クレマスタチン、くれませんか」で購入できる。他には女性ホルモンであるプロゲステロンも実験では、抗ウイルス活性を示した。その濃度は、女性の方が男性より多いが、それほど多いわけではない。また抗ウイルス性のそれほどは強くはないものの、身体の中のホルモンは多重な効果を示すことから、COVID-19の場合でもそれは複雑で、感染と死者の数の男女差の違いも説明しうるかもしれない。ただしこの点、更なる研究が必要である。ミドリザルにとって、医薬品候補、よりどりみどりだったんでしょうか。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 May 11, p. 5.

DOI: 10.1038/s41586-020-2286-9

20.5.13

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