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微量必須元素であるセレンが

 多くの動物や人のウイルス疾患の重症度に影響することが知られている[1]。例えば、HIVの場合セレンはAIDsの進行やそれがもたらす死と関連する重要な因子である。中国は世界の中でセレンの摂取が最も多い地域と最も少ない地域がある国である。そこで研究者らは中国のCOVID-19とセレン欠乏との関係を調査した。省や地方自治体からの200を超えるデータ、さらに市からの40を超えるデータの解析が行われた。その結果、セレン摂取量の高い湖北省の恩施(エンシー)という町では、COVID-19からの治癒率[2]が他の湖北省の地域よりも3倍程度高かった。一方、世界で最もセレン摂取の少ない黒竜江省では、COVID-19による死亡率が湖北省を除く他の地域よりも5枚程度高かった。また湖北省以外の17の都市で、髪の毛の中のセレンの量とCOVID-19からの治癒率がかなり相関していることもわかった。ただし今回は患者さんの糖尿病、呼吸器疾患、高血圧などの交絡因子を考慮できていないことも含めて、この相関を過大評価することは課題で、さらに詳細な調査も必要である。

[1] ScienceDaily

https://www.sciencedaily.com/releases/2020/04/200429105907.htm

[2]治癒率:COVID-19患者のうち「治療が完了」と宣言された人の割合

なおこの記事の情報を送っていただいた方のコメント:北イタリア、イングランドはセレン摂取がギリギリの地域。ドイツも摂取量は低いけどセレンサプリメント消費がかなり多い。なおドイツで主に供給されるセレンは、セレノメチオニンではなくて亜セレン酸である。

ちなみに日本では通常の食事でセレンの摂取は賄われています。サプリメントの飲み過ぎは却って危険です。

20.5.7

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