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NIHにある

 NIAIDは、数えきれないほどのフェーズIII試験の中でCOVID-19に対するレムデシビルの効果は最も大きいと考えることができることを発表した[1]。他の試験と異なりこの場合にはプラシーボ群も含まれている。試験には1063人の人が登録し、そのうち20%の人がレムデシビルではない、別の標準的な治療を受けた。主要エンドポイントは、回復までに要する時間である。これはインフルエンザ治療の研究で効果を正確に測るために利用される方法である。先週公表された結果は、レムデシビルはCOVID=19からの回復を15日から11日に短縮できること、プラシーボ群では11.6%の人が亡くなった一方でレムデシビルを投与された人の死亡率は8.0%だったことから、患者さんの生存率も伸びていることを示していた。レムデシビルについての臨床前試験の結果もRNAポリメラーゼ抑制剤としてコロナウイルスの複製を阻止していることを示している。そのためRNAポリメラーゼを標的にすることが有用でありCOVID-19に対する試験で、プラシーボ群の代わりにレムデシビルを比較対象にすることもできる。なおレムデシビルは静脈薬であるため、入院を余儀なくされた患者への使用に限られる。またレムデシビルが感染拡大を抑えることはなく、この状況を克服するためには、社会的な取り組みを継続しなくてはならないだろう。ところでデシベルは音の強さを表す単位です。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 May 4, p. 3.

NIAID: National Institute of Allergy and Infectious Diseases(米国の国立アレルギー感染病研究所)

20.5.5

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