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ゲオスミンの様な

 低分子に由来する土の快適な臭いは、そこに棲むバクテリアによって生産される。ただしなぜバクテリアは手間暇かけてそれをつくるのかがわかっていなかった。その中生物学者らは、スウェーデンの森に入り、トビムシと呼ばれる小さな無脊椎動物を発見した[1]。それらは土の中に棲んでいるが、ゲオスミンをつくる微生物の入ったワナに入っていった。研究室に戻り、トビムシのアンテナに電極を固定し、これらの電気的刺激が、臭いサンプルの存在とどの様に関係しているかが調べられた。GC分析によると、ゲオスミンや類似の土のテルペンである2-メチルイソボロネオールに関連するピークが、電気的刺激に応答していた。さらにバクテリアがゲオスミンをつくるライフサイクルを研究した結果、バクテリアが胞子をつくっている時に、ゲオスミンも多く生産されることがわかった。ゲオスミンに魅惑されたトビムシは、バクテリアを食べはするが、一方でその体に付着したり糞に混じった胞子を、たくさん拡散している。ゲオスミンの役目、お墨付きんになったでしょうか。

[1] Chemical & Engineering News 2020 April 13, p. 9.

DOI: 10.1038/s41564-020- 0697-x

20.5.11

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