« リアルタイムで | トップページ | 織り目が細かい »

レムデシビルが

 新型コロナウイルスSARS-CoV-2に対して効果を発揮する機構が、低温電子顕微鏡法(cryo-EM)で解明された[1]。レムデシビルは、ヌクレオチドアデノシンのプロドラッグとして作用するように設計されている。この薬が細胞に入り込むと、ウイルスがRNAの新しい鎖を生産するのを中断させる前に、酵素はそれをモノリン酸塩に変換する。中国の研究者らはSARS-CoV-2のRNA依存のRNAポリメラーゼを精製し、インビトロで、レムデシビルが酵素のRNA複製を抑制することを示した。インビトロで神秘的でもある。ついで研究者らは、酵素を短い長さの RNAとレムデシビルのモノリン酸塩型とを混ぜて、得られた複合体を2.5Åの解像度でCryo-EMで解析を行った。その結果イメージングは、レムデシビルがプライマーRNAにしがみつき、ポリメラーゼがテンプレートをガイドとしてその鎖を伸長させるのを阻害していることがわかった。これによってウイルスの再生産がシャットダウンする。そのショットを手にされたようである。

[1] Chemical & Engineering News 2020 May 11, p. 10.

DOI: 10.1126/science.abc1560

20.5.17

|

« リアルタイムで | トップページ | 織り目が細かい »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。