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Living night-light

 居間にいませんと言う時でも部屋をほのかに照らす灯。通常は電気製品だけど、植物がその役を担うかもしれない。研究者らは、ひかるきのこの生合成経路をタバコに付与して暗闇で光る植物をつくった[1]。植物を光らせるために研究者らは、植物が通常、複雑なポリマーであるリグニンを構築するのに利用する有機分子であるカフェイン酸の供給を、キノコからの代謝経路に転換し、植物のゲノムに加えた。サイクルはカフェイン酸のいくつかを3-ヒドロキシヒスピジンと呼ばれる発光性前駆体に変換する。キノコが持つ酵素であるルシフェラーゼによって3-ヒドロキシヒスピジンが酸化されると、緑色発光に相当する光子を放出する。別の酵素が酸化された分子をカフェイン酸に戻し、サイクルが継続する。植物は化学薬品を加えなくても光り続ける。光はまた、植物の生物学的状態や環境応答を伝えるものである。そのことから、より安価に家庭用の光る植物の実験が可能であることを意味しているかもしれない。キノコが胞子だけではなくて光子も放出する。高尚である。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 May 4, p. 7.

DOI: 10.1038/s41587-020- 0500-9

20.5.26

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