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化石燃料に代わるものとして

 きれいに燃える水素が注目されている。水素はしばしば、メタンの水蒸気改質や水の電気分解で生産される。ただしこれらのプロセスは温室効果ガスの発生に伴うエネルギー大量消費プロセスである。気候変動させないアプローチは、太陽光のような再生可能エネルギーをベースにする必要がある。これまで研究者らは、光システムや光増感剤と水素を生産する触媒を組合せてきたが、今回二つの研究グループが独立で、生体系でこの技術を実行する方法を報告した[1]。これによって生命体の細胞が生きている限り持続的に水素を発生させることができる道が切り開かれた。すなわちシアノバクテリアの光化学系I(PSI)と呼ばれる光合成機能の一部とヒドロゲナーゼ酵素とが融合された[2]。もう一つのグループは、緑藻クラミドモナスを使って同様のことを行った[3]。これらの研究は、光から有用な化合物を生産する生体系を開発する重要な礎である。生体系のこと、もっと知りたいけ〜。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 May 18, p. 9.

[2] DOI: 10.1038/s41560- 020-0609-6

[3] DOI: 10.1039/ c9ee03859k

20.6.7

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