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英国の研究では

 11500人のCOVID-19の患者さんに様々なタイプの処置が施されている[1]。そのうち2104人には、少量のデキサメタゾンが錠剤としてあるいは点滴として10日間使われた。その結果、人工呼吸器をつけた患者さんでは死亡者の割合が1/3、また酸素吸入していた人では死亡者の割合が1/5低下した。デキサメタゾンは、COVID-19が重篤になった時にも起きる免疫の過剰反応を抑制できることを期待して広範で利用されている。今回安全にそれが使われている点は特徴的であるが、以前のSARSを含む感染症で使われた場合は大量の薬が投与されていたこととは対照的である。ただ今後多くのデータが必要であること、今回論文として発表されているわけではない点、またウイルスが張り切っている時には本来、免疫系はそれを抑制するために稼働しなくてはならないが、もしこの早すぎる時期にデキサメタゾンを投与してしまうと、却って逆効果になってしまうことも指摘されている。デキサメタゾンで目覚めたぞん」になるまでさらに検証が必要である。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 June 22, p. 3.

20.6.25

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