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太陽系外惑星を

 研究する際には、惑星の大気を通して放出される光の分析が最も良い方法である。ただし多くの太陽系外惑星は、エアロゾル粒子が漂い、これが光を遮断するモヤや雲を形成し、良質なスペクトルデータを集めることが困難になる。その中今回29のガス太陽系外惑星が新たに分析されて、そこにはシリケートと炭化水素の二種類のエアロゾルだけが存在し、それがモヤや雲を形成していることが報告された[1]。研究者らは様々な温度や重力の太陽系外惑星のスペクトルを収集し、それらをコンピューターモデルに入力し、エアロゾルの形成過程を計算した。その結果、より高い温度の惑星では、シリケートが主で、677 °C以下ではメタンが存在しそこから炭化水素も形成して全体に広がっていた。一方で鉄や硫化物鉱物はほとんど観測されなかった。ここで得られたモデルは、より小さくて温度の低い、地球外生命が存在するかもしれない惑星を研究する一助にもなり得る。「そのモヤはもしや」で始まった研究、もうやめとこではないね。

[1] Chemical & Engineering News 2020, June 8, p. 7.

DOI: 10.1038/ s41550-020-1114-3

20.6.23

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