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音波で

 空中浮遊する液滴を使って、反応剤の量や温度を正確に制御することが可能になった[1]。これによってフラスコ表面の影響を除去できて、スペクトルによる反応解析をスムーズに行うことができる。研究者らは、超音波浮揚装置を使って、異なる空気圧のポケットをつくり、二種類の液滴の浮遊した上下の位置を保持した。浮揚装置からの音波を変化させると、上の液滴は伸びて下の液滴と融合する。これを用いて、酸塩基反応、ロケットの推進剤の自発的な燃焼、液滴と固体結晶の合体の反応が、ラマン、FT-IR、紫外可視吸収スペクトルを用いて測定された。従来の液滴を融合させる技術は、レーザーあるいは電磁力を使っていたが、応用できる化合物が限定的だったのが、今回の方法は色々な化合物に適用できる。装置はまた大気中、別の惑星での反応、小さなサンプルサイズで医薬品化学も展開できる。ただし大気圧依存であるために、真空中の反応には適用できない。夏で冬でも、浮遊する液滴、素敵です。

[1] Chemical & Engineering News 2020 June 8, p. 9.

DOI: 10.1021/acs.analchem.0c00929

20.6.28

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