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タンカーやパイプラインからの

 オイル流出は、海洋生物へのダメージや環境汚染を引き起こす。現状ではこの漏れたオイルの適切な回収方法が十分ではない。化学分散剤は、オイルを小さな液滴に変換できて水の中に分散するが、野生生物に悪影響を及ぼす。代替法は、大体、高価で有毒あるいはスケールアップできないという課題があった。それに対してここでは、単純な浸漬被膜法が開発された[1]。グラファイトと酸化鉄ナノ粒子の複合フィルムとポリウレタンや他のスポンジとが組み合わされている。フィルムには酸化マグネシウムも利用できて、いずれも安価で豊富に存在する環境負荷の小さな出発材料で水性スラリーである。これを通常のポリウレタン製の家具のクッションに塗布すると、様々なタイプのオイルを吸着できるスポンジができる。モデルケースでの試験ではスポンジの重さの30倍のオイルを、広いpHや水中塩分の濃度の範囲で吸着させることができてかつ、何度もほぼ同じ性能で利用できた。ナノ粒子がスポンジに磁性を持たせていることから、磁場でスポンジ誘導することができて、剥がすときは、物理的な接触なしでラジオ波の加熱を利用できる。高性能スポンジ、凡人には思いつかないか。

[1] Chemical & Engineering News 2020 June 8, p. 6.

DOI: 10.1021/acs.iecr.0c01493

20.6.21

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