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バニリンは

 最もよくあるアロマ化合物であり香料である。ただしそのうち85%は石油由来であり、食品化学工業は、より持続可能な原料を見つけようとしている。今回電気化学的な方法でリグニンからバニリンをつくる方法が報告された[1]。まず製紙工業の副生成物で厄介な高分子であるリグニンと苛性ソーダを水に溶かし溶液を加熱する。ついで電流をかけて、リグニンを分解し酸化を経て、バニリン最高収率4.7%を得た。素晴らしい結果ではないかもしれないが選択性は高い。リグニンからのバニリン合成は銅触媒による酸化反応が知られているが、高温と圧力を必要とし、経費のかかる触媒除去のプロセスも含まれること、また全体収率は0.3%である。今回の方法は、世界の紙パルプの90%を供給しているクラフトプロセスからのリグニンを使っていて、年間およそ150百万トンが発生し、これは原油に続く最も大量の炭素を含む、現在の、原材料である。バニラアイスの成分でもあるバニリン、二輪車でも運べます。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 May 18, p. 7.

DOI: 10.1021/acssuschemeng.0c00162

20.6.4

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