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低分子オレフィン

(エチレン、プロピレン、1,3-ブタジエン)からポリマーを合成するときは、アルキンを混入させないことが重要である。アセチレン、プロピン、ブチンのような低分子炭化水素は、水蒸気改質の副生成物で5 ppmのレベルで存在すると重合触媒を汚染する。アルキンを除去するために、ポリマー合成者は、Pd触媒を使ってそれらを部分的に水素化する。ただしこの方法は高価で、過剰な水素化が進行した炭化水素もできてしまう。そこでアルケンからアルキンを分離する方法として、安価なニッケルを混ぜたゼオライトが利用できることが報告された[1]。研究で使われたゼオライトであるファウジャサイトをNi(II)の足場として作用している。ファウジャサイトの孔をNi(II)が満たしてガス状のオレフィン–アルキン混合物がそこを通過する時にそれがアルキンと錯体を形成する。この材料を使って低級オレフィンに混入するアルキンを1 ppmに抑えることができている。ここではNiがポイントで、Cu やZnでは、同様には働かない。またそれを150 °Cに加熱すると、Ni-ゼオライト材料を再生させることも可能である。ゼオライトもおらんといかんです。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 June 1, p. 11.

DOI: 10.1126/science. aay8447

20.6.20

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