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新しい酵素反応は

 光を利用して、立体選択的に二つの炭素化合物をカップリングさせることができる[1]。この反応はケトンやエステルのγ–キラル化合物を、収率47–99%、鏡像異性体選択性93–99%で与える。これらのタイプの末端アルカンの合成は難しい一方で多くの生理活性化合物に含まれる骨格である。研究者らは、エンリダクターゼと呼ばれる一連の酵素がこの標的の反応を触媒することを特定した。反応条件の最適化後研究者らは、既知の酵素である旧黄色酵素が96%の鏡像異性体選択性で最も高い収率で期待の生成物を与えることを見つけた。分子内カップリング反応の選択性の制御は一般的に難しい。一方でこの酵素は系中で反応容器を提供し単一の鏡像異性体のみを与えている。研究者らは、この反応は新規なラジカル機構であることも提案している。酵素が反応物同士を近くに位置させてラジカルを安定化。このエンリダクターゼは、今回の選択的反応を実行できる唯一の触媒である。ただし同様の化学を、光で活性できる別のフラビン酵素で達成できることも期待されている。エンリダクターゼ、便利だ〜ぜ。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 June 22, p. 8.

DOI: 10.1038/s41586-020-2406-6

20.7.7

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