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メラニンバイオポリマーは

 鳥の羽や私たちの肌の色相に様々な色をもたらす。これらの分子はまた害のある放射から体を保護する。研究者らは、このメラニンのアップグレードによって、大気圏外のより有害な放射から人を保護できるシールド材料の提供も目指した[1]。ここでの合成類縁体はセレノメラニンで、遺伝子改変された微生物あるいは合成化学的手法で合成された。またそれは天然のメラニンよりも高性能である。ガンの放射線治療と同様のレベルの放射線照射の実験は、これまでのメラニン類縁体では、処置された上皮の細胞でDNA損傷を引き起こす一方で、セレノメラニンで処置した細胞は成人を殺傷する可能性のあるレベルの放射線に晒されても生き延びていた。ただ研究者らは、いまだにセレノメラニンが生物で発見されていないことに疑問を持った。そこで生物学者と共同で、セレンの量が多い南カリフォルニアにあるソルトン湖で、天然のセレノメラニンの存在の可能性を探索することを始めている。ソルトン湖に、潜んどるとんいいねえ。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 July 13, p. 9.

DOI: 10.1021/jacs.0c05573

20.7.26

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