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バイオフィルムは

 抗生物質を避ける頑丈なポリマーマトリックスで保護され、抗生物質で簡単に殺されず、後世にも生き残り得るバクテリアのコミュニティである。研究者らは強力なイメージング技術を使って、その鎧の下にあるものを観察した。かなり均一な細胞があることが期待されたが実際には、バクテリアコミュニティは、複雑なチャンネルの構造物を形成していた。さらに探索した結果、科学者が薬をバイオフィルムの中心に送達できる秘密の扉を見つけることもできた[1]。拡大鏡を使ったバイオフィルムのイメージングでは、単独の大腸菌よりも小さな700 nmサイズまでの解像度で広さ6 mm深さ3mmで特徴が明らかにされて、そこにチャンネルがあった。ついで様々な方法で、チャンネルはタンパク質でできていること、食べ物を吸い上げることができることもわかった。これによってバクテリアへはかなりの栄養素が外から供給されているはずである。また鎧であるポリマーマトリックスに隠れたこの秘密のルートを使って薬も入れ込むこともできる。次に研究者らはチャンネルが最初にどのようにできるかも明らかにしたいとしている。おそろいの鎧の下、おもろい構造だった。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 June 29, p. 7.

DOI: 10.1038/s41396-020- 0700-9

20.7.15

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