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熱分解では

 廃プラスチックのようなフィードストックが低酸素条件下で加熱されて、より単純な炭化水素の混合物に分解される[1]。温度、圧力の反応条件の微調整や触媒の使用で、様々な生成物の混合物が、これまでも今後も得られる。熱分解会社エンスィーナは、年間16万トンの廃プラスチックを処理し、ベンゼン、トルエン、キシレンのいわゆるBTX混合物を9万トン製造する予定である。BTXは通常原油から得られる。エンスィーナによれば、設計はモジュール式で、容量は後から追加できる。さらに同様なプラントを世界で四基建設する予定である。Braven Environmentalは、年間6万5千トンの廃プラスチックからディーゼルエンジン用の炭化水素混合物を5千万トン製造できるプラント建設を中央バージニアで計画している。さらにこのプラントではH2とCOが主成分の合成ガスも供給できる予定で、これらがプラントの燃料に利用できる。2021年半ばに稼働予定で、52の正社員のポストも用意される。環境擁護者は、拡張性、有毒な副生成物、使い捨てプラスチックからの逸脱という観点から熱分解の利点について議論している。一方でリサイクル推進者は、エネルギーを節約できること、プラスチックの埋め立てや河川への廃棄を回避できる一助であると反論している。熱分解に、目つぶるんかい?ではありません。

[1] Chemical & Engineering News 2020 July 13, p. 11.

20.7.29

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