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二本の金ナノワイヤを

 お互いにねじってワイヤに銀を沈殿させると二重らせんが形成することを研究者らは以前明らかにしていた。それを継いだ今回の研究では、複数のナノワイヤを束ねて、違った金属でねじれを加えた[1]。すなわち研究者らは、まずポリビニルピロリジノンと市販の界面活性剤とを金ナノワイヤの懸濁に加えて、金ナノワイヤをそれぞれ20〜500のより糸のように束ねた。束は直径50 nmから2μmで数十ミクロメートルの長さだった。ついでテトラクロロパラデートナトリウム塩と1-アスコルビン酸をそれに加えた。ここで酸はPd塩の金への接着を引き起こし、Pdは部分的に金と合金を形成し、より糸はワイヤの結晶格子に入り込んでいるのではないかと類推されている。ナノワイヤはねじれることで、ひずみが緩和され、束の中の全てのワイヤが同じ方向にねじれ、ナノロープが形成された。この前例のないナノロープの有用性は現時点ではわからないものの、時計や自転車の伝動装置が行っているように、機械的にエネルギーを送る方法を提示できる可能性がある。ナノロープで、名乗ろ〜と思った成果ナノでしょうか。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 July 13, p. 5.

DOI: 10.1021/jacs.0c03445

20.7.23

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