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低分子の炭化水素を

 燃料以外の有用な種類の分子であるハロゲン化アルキルに変換するためには、塩素ガスや臭素を用いて、時には500 °C以上の熱も必要である。さらに合成したハロゲン化アルキルは、有機金属求核剤に変換されて、ついで炭素–炭素結合生成が行われる。その中、より直接的に炭素–炭素結合形成反応できる方法が探索されてきた。今回光触媒であるデカタングステンを用いた反応が報告された[1]。近紫外光存在下、デカタングステートが、メタン、エタン、プロパン、イソブタンのC-H結合から水素が予測できる方式で引き抜かれる。研究者らはこの反応をマイクローフロー反応容器で圧力をかけて行っている。これによって可燃性のガスを安全に取り扱うことができる。反応容器はこれらの低分子炭化水素を液体層に導き、デカタングステートと接触する機会も増える。反応条件が温和であること、光触媒が容易に調製できることから、化学フィードストックを、より興味ある分子に変換する理想的な反応であると化学者は述べている。それは、デカタングステンの出方次第かなあ。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 July 6, p. 7.

DOI: 10.1126/ science.abb4688

なおこの反応のオリジナル、Chem. Lett.(2018, 47, 207) (https://doi.org/10.1246/cl.171068)に掲載されている。是非この論文もご覧ください。

20.7.11

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