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2017年秋

 欧州全体に放射性Ruのくもがゆっくりと広がっていった[1]。このオリジンを明らかにするべく研究者らは、2017年複数の国で捕捉した放射性同位体を検証した。それらはおそらく通常よりも若い年代の使用済核燃料を処理していた場所由来であると類推された。たとえばセリウム144をつくろうとしていたロシアのウラル山脈にあるマヤック核施設と関連があるとしたが、マヤックはその注文を受けたものの後にキャンセルしている。別の解釈としては、放出されたRuの安定同位体の比から、核兵器放射能由来ではなくて、ロシアでのみ稼働している加圧水型原子炉由来であることが推定された[2]。さらにごく最近発表された別の研究によればRuはより電子豊富な形態で含まれている[3]。少量のRu(III)ポリ塩化化合物と106RuO2であると推定される化合物である。これらはプルトニウム–ウラン溶媒抽出法を示すものであり、若い世代の燃料が発熱過程に悪影響を及ぼし、火災あるいは爆発によってRuが放たれたものである。これらの結果に対して政府は何も発表していないものの、空気フィルターから採取されたほんのわずかなサンプルの核鑑識でも、その由来が確認できることが常識になりつつある。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 June 22, p. 5.

DOI: 10.1038/s41467-020-16316-3

DOI: 10.1073/ pnas.2001914117

村井君のブログ:2019.12.29も参考に

20.7.3

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