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CO2を

 ある種の有用品へ変換する反応を実用的にするために、安価で入手容易な原料を使った触媒反応の開発が行われている。ここではCO2の強いπ結合から電子を取り出す鍵反応が、イミダゾリウム2-カルボキシレートカルベンをCO2に配位させることによって達成された[1]。ついで研究者らは、地球上に豊富にある三つのアルカリ金属で強固なCO2結合を還元した。CO2それ自身はアルカリ金属とは反応しない一方で、カルベンとCO2とから形成される両性イオンは、ナトリウムリチウム、ナトリウムあるいはカリウムと反応し、アルカリ金属クラスターを与える。加える金属の量次第で、CO2は一電子あるいは二電子還元を受ける。反応は常温・常圧で進行し、取り扱い困難あるいは高価な反応剤や触媒の利用を回避できる。得られたクラスターの価電子軌道は完全には満たされていないことからも、それは興味ある反応性を示す。これによってメタノールやジメチルエーテルのような高付加価値な化成品や材料を導き得る。さらに今回の成果はカルベンの広がりのある利用可能性も示している。カルベンがCO2還元と関係、歓迎です。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 July 27, p. 7.

DOI: 10.26434/ chemrxiv.12665336.v1

20.8.8

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