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10日齢ネズミの胚芽

 同じであるはずのグループの一部のそれが違っていた。研究者が制御している環境を変化させたことはない。その中建物の管理者に聞いたところ、床の清掃に使っている消毒剤を四級アンモニウム塩(quats、四級アンモ)入りのものにしばらく前に入れ替えたとのことだった [1]。その後四級アンモやそれを含む製品の飼育動物への影響などが、先の研究者に加えて多くの研究者が公表しその結果についての議論も継続中である。その中コロナ感染症対策の一環としてより多くの消毒剤が使われていて、四級アンモを含む製品も多い。これまですでに皮膚刺激性、皮膚感作性、職業性ぜんそくを含む、四級アンモを使うことに伴う職業上の健康リスクが広く知られている。それでも四級アンモのレベルとそのインパクトに関する調査が改めて開始されている。研究者らは少数の参加者の血液を採取し、三つの研究室で分析が行われた。血液分析では四級アンモのレベルとコレステロールバイオマーカーの評価。さらにミトコンドリア機能も見とこうという分析。最後に炎症のバイオマーカー分析である。その結果、参加者の血液の80%に四級アンモが存在し、その量が多いサンプルは、より強いミトコンドリア機能や活性な炎症バイオマーカーを示した[2]。ただしどのような経路で四級アンモが人の身体に入り込むかは謎であるが、消毒剤スプレーに晒されることが経路の一つである可能性がある。スプレーでプレイ、用心を。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 August 3, p. 30.

[2] DOI: 10.1101/2020.07.15.20154963

20.8.21

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