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女性の方が男性よりも(シリーズの最後です)

 エストロゲンのレベルは高く、そのホルモンはB細胞活性化や細胞生存に含まれる遺伝子を上方に調節できるため、細胞死に対して抵抗することができる。このエストロゲンが駆動するB細胞の保護が免疫系を高めることによって、免疫細胞から女性に恩恵がもたらされる。エストロゲンにバインドする細胞受容体は、SARS-COV-2が攻撃すると考えられる肺や腸を含む多くの組織に存在する。ただしこれらのエストロゲン関連の免疫保護の多くは、女性のエストロゲンレベルが急激に落ちる閉経で消えてしまう。ただしこの減少がCOVID-19に対するリスクに影響する可能性はなさそうである。もしホルモンとリスクが関連するのであれば、高齢女性は高齢男性と同様のリスクがあるはずである。男女のリスクの違いは全ての年齢で同様である。

COVID-19による死の性差に関して、いくつかの因子を検証してきたが、これらは単に生物学による違いではないはずである。生まれながらの性がこれらの違いをいかに引き起こしているのかということに短絡的にフォーカスしている可能性もある。さらに多くのデータ、基礎疾患、年齢、喫煙、晒されるリスクを含めた様々な変数を考慮した研究が必要であると、述べられている。性差の精査に加えた多面的検証が、正解の世界を導き得る。

四日分、お付き合いいただき、ありがとうございました。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 July 27, p. 25.

20.8.15

 

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