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発酵によって製造できる

 安価なアミノ酸を広く利用する研究が継続する中、2017年の世界のアミノ酸生産は850万トンに至り、それらの化学合成の原材料としての有用性も向上している。これとは対照的に2-ケト酸を発酵によって生産することは難しく、今でも高価な触媒あるいは経費のかかる原材料が使われている。その中研究者らは、大スケールでの2-ケト酸合成を支援できる最適な酵素を発見するために、アミノ基転移酵素の特徴を有する13千以上のタンパク質を、コンピューターを用いた調査で明らかにした[1]。ついで幅広い活性が示された27の酵素を大腸菌で発現させて18のアミノ酸で活性の試験が行われた。これによって7つのアミノ基転写酵素に絞り込まれた。さらに最適な酵素は、ほとんど全てのL-アミノ酸を、対応する2-ケト酸に収率99%以上で変換できた。より大きなスケールで2-ケト酸を製造できる活性を持たせるために、アミノ基転写酵素の構造の微調整も行われている。検討が続く2-ケト酸製造、けっと参画する人も増えるでしょう。

[1] Chemical & Engineering News 2020 August 3, p. 7.

DOI: 10.1021/ acscatal.0c01895

20.8.23

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