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大量のバッタが

 西アフリカ、西南アジアや中東で発生している。この数十年間には見られなかった大群は、穀物を破壊し、すでに食べ物が不足している地域でそれらを食い尽くしている。その中科学者は、本来単独行動しているバッタがそれほどの損害をもたらす群れをなすバッタに変容する過程を、明らかにしようとしてきた。その結果、低分子である4-ビニルアニソールが昆虫に群れを形成させるシグナルであることがわかった[1]。研究者らはトノサマバッタが放出する35の揮発性化合物の混合物から鍵となるフェロモンとしてそれを特定した。群生しているバッタは簡単に4-ビニルアニソールを放出し、年齢や性別には関係なく、仲間を魅了する。また単独でいるバッタが近くにいた場合にもそれを生産する。さらに研究者らは、4-ビニルアニソールを検出するために使われているOR35と呼ばれる嗅覚受容体も同定した。そこでバッタのOR35をつくる遺伝子をノックアウトできれば、フェロモンに応答しないはずである。またOR35をブロックできる化合物があれば群れ化を防ぐこともできる。ここで無理かと諦めてはいけない。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 August 10/17, p. 9.

DOI: 10.1038/s41586-020-2610-4

20.9.1

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