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外傷や脳卒中に

 苦しめられると体は、炎症応答としてスーパーオキシドアニオンとして知られている酸素ラジカルアニオンを発生させる。もし過剰のスーパーオキシドアニオンが生じてしまうと、これらのラジカルはさらに体にダメージを与え、脂質から水素原子を引き抜き、DNAに大打撃を与える。その中研究者らは、費用効率の高い炭を使って、スーパーオキシドと反応しそれらを過酸化水素と水に分解できるカルボニル基が分散した炭ナノ粒子を作成した[1]。粉末の炭を奮発し濃硝酸で処置した、酸化ナノ粒子と複製したナノザイムは、過剰の過酸化水素を、体にある天然酵素よりもかなり速い速度で分解する。今回の成果は、低分子医薬品や酵素ではなし得ないことを、ナノ材料がなし得た好例である。さらに今回のナノザイムは、サイトカインストームの効果やスーパーオキシド生産に関わる炎症応答の低下に利用可能である。なおこれらの応答は、COVID-19に罹患した人では、肺の膨れや他の臓器へのダメージを引き起こす可能性も指摘されている。ナノザイム、隅に置けない炭ナノだ。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 July 20, p. 12

DOI: 10.1021/acsanm.0c01285

Nanozyme:ナノ材料がもとになった人工酵素のこと。

20.8.3

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