« 大量のバッタが | トップページ | 磁性ナノ粒子を »

I-COVIDと呼ばれる

 サンプル採取の方法が開発され、イリノイ大学で利用されている[1]。ここの学生やスタッフはキャンパス内にある40箇所のステーションで、唾液サンプルの提供が求められている。これによって現在では1日あたり15000検体の試験が可能である。また5時間で結果を得ることができて、陽性の人へは同じ日に連絡して、隔離を要請、また接触者にも感染者との接触があったことを通告する。

 唾液は酵素や阻害剤を含む複雑な流体である。イリノイでは唾液を95 °Cで20分間加熱し、それを緩衝液と洗浄剤と混合する。これによってウイルスは死滅しウイルスのRNAを剥き出しにすることができるとともに、酵素など唾液に含まれるRT-PCR検査を邪魔する可能性のある他の分子も不活性化できる。その後通常のRT-PCR試薬と装置が使われている。この方法はSalivaDirectと呼ばれるプロトコールと類似であるが、そこでは唾液処理を熱と僅かな量のプロティナーゼKで行う[2]。検査の感度は無症状の人の88-90%であるが、これは10人に一人は見逃すことを意味している。複数回の検査によってこの確率を下げることができる。

 今のところ最近のモデル研究は、イリノイ大学の検査戦略を支持している。またイェール、ハーバード大学の研究者らは、一週間に数回の検査と、常習的な手洗いとマスク着用がキャンパスでの大流行を防ぐことができると予測している[3]。イリノイ大学も出入りの多い大学かな。ちなみにUniversity of Illinois at Urbana-Champaignです。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 August 31, p. 4.

DOI: 10.1101/2020.06.18.159434

[2] DOI: 10.1101/2020.08.03.20167791

[3] DOI: 10.1001/jamanet- workopen.2020.16818

20.9.2

|

« 大量のバッタが | トップページ | 磁性ナノ粒子を »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。