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人の血液型と

 COVID-19が重症化したり死亡することとの間にはほとんど相関がないことが今回示された[1]。以前の遺伝学的研究では[2]、O型の血液はCOVID-19を防ぐことが示されていた。それに対して今回の論文では、2月中旬から5月中旬までの間にCOVID-19に罹患した957人の患者さんと、他の疾患で入院している患者さんの血液型を比較した結果が掲載されている。すなわちこれら二つのグループには、目立った違いは見られなかった。またこのことは同じ病院から公開された別の論文の結論とも一致していた[3]。この結論の違いは、以前の論文では、COVID-19患者さんと比較する対象が適切でなかったのではないかと指摘されている。さらにCOVID-19と血液型の間の研究が行われていて、その間のリンクはあまりないことも述べられている。広範な社会への広がりや、基本的な健康格差の中でも、COVID-19における血液型の役割は、別のリスクファクターと比べても小さいように思われる。O型血液でも、強気になってはいけません。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 August 31, p. 6.

DOI: 10.1111/trf.15946

[2] DOI: 10.1056/NEJ- Moa2020283、2020.6.19 村井君のブログ

[3] DOI: 10.1007/ s00277-020-04169-1

20.9.20

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