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科学の発想や法則、発見に

 科学者の名前がつけられることがある[1]。例えば「ニュートンの運動法則」化学でも同様で1800年代半ばから、名前を冠する反応いわゆる人名反応が知られている。ただしその多くは、白人男性を称賛するものであり、それを使うことは排他性があるのではないかと考える化学者もいる。そこで、如何に反応が名付けられて、それは誰が行ったのか、またこの慣例はやめるべきかどうかについて、レポーターは20名ほどの化学者と話し、その一部がPodcastに収録されている[2]。

 歴史的に最初の人名反応は何かを特定することは難しいが、Merck Indexにはおよそ470の人名反応が、またComprehensive Organic Name Reactions and Reagentsにはおよそ675が掲載されている。これら全てを学ぶ必要はないものの、反応を人名で呼ぶと、複雑な変換反応を端的に表現できる。が例えば複数の研究グループが競合していた反応開発で、一方だけの名前がつけられることは避けられるべきである。また実際には女性、マイノリティーあるいは有色人種の貢献があってこその反応だけど白人男性の名前がつけられていることもある。とこれまでは考えてこなかった観点が多く語られている。そんな中Carolyn Bertozzi先生のツイートの引用:Cope転位はHardy-Cope転位、Elizabeth Hardy はCopeの学生で反応は彼女の学位論文の一部である。人名反応、自明ではなかった。

[1] Chemical & Engineering News 2020 August 24, p. 9.

[2] https://cen.acs.org/synthesis/reaction-mechanisms/Podcast-Chemists-debate-value-name-reactions-in-organic-chemistry/98/web/2020/08

20.9.10

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