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微小な海洋生物が生産する

 揮発性有機化合物が雲の種を生み出し、気候に影響する可能性が考えられてきた。その中すでに植物性プランクトンよりもむしろ微生物が、大洋からの揮発性有機化合物とりわけジメチル硫酸(DMS)の放出に寄与していることが示されていた。ただしこれを実験的に検証するのはかなり挑戦的な課題である。その中研究者らは10年あまり、海洋波シミュレーターを使って、海、空、植物性プランクトンさらに微生物との化学的相互作用を検証してきた[1]。この完全に閉鎖されたシステムを利用すると、実験室で、実際の環境の迅速な化学反応を研究することが可能になる。長年の研究ではここで雲のタネになるエアロゾルが作られることはなかった。さらに微生物の濃度がどれ程大きくてもエアロゾルは形成せず、大気での人の影響を反映させた場合だけそれが形成されることがわかった。今回研究者らは、ヒドロキシラジカルが気体状のDMSを酸化し、硫酸エアロゾルが形成することを明らかにした。これによって雲の形成を促すこともできた。雲形成、いくつもあるのでしょうか。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 August 24, p. 6.

20.9.13

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