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蓄電池には

 二つの電極とその間に電解液がある。その中表面積の大きな電極を作成していた研究者らはレンガに触発された。これまで研究者らは鉄イオンを用いた重合反応で調製したポリマーナノファイバーを電極に用いていたが、最近は重合の鉄源としてサビに注目していた。天然にある赤い色素は酸化鉄であり、レンガにもそれが含まれる。そこでレンガの中の酸化鉄を用いることにした。まず塩酸蒸気を160 °Cでレンガの孔に入れて酸化鉄を溶かして鉄イオンを放出させた。ついでモノマー蒸気を注入すると鉄イオン存在下、重合反応が起こり、導電性ナノファイバーが出来上がった。蓄電池を完成させるために二つのレンガ電極とゲル電解液を組合せ、最後に防水加工したエポキシコーティングで素子を包み込んだ。素子は3Wの電力を供給し幅広い温度範囲で利用できた。このエネルギー貯蔵レンガは、装飾壁に埋め込むのに十分な強度も有している。レンガが足れへんが という日が近いかも。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 August 24, p. 7.

DOI: 10.1038/s41467-020-17708-1

20.9.15

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