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磁性ナノ粒子を

 正確に埋め込んだ液滴は、磁石によって巧みに操作できることが報告された[1]。フッ化炭素と炭化水素を別の面に有する液滴で、半球の表面に酸化鉄ナノ粒子を組み込んだものが、MITの研究者らによってつくられた。この液滴は重力に反して回転し、マグネットによって自分自身で配列し、光学特性を変化させることができる。この特性はセンシングへの応用が期待される。研究者らはさらに、炭化水素の層を液晶で置換えて別のタイプの液滴もつくった。この液滴の周りで磁石を動かしても、液滴が動いたり回転したりすることはなかった。一方でナノ粒子は、マグネットを追いかけるように、液滴のサイドに沿って滑り落ちて行き、液晶の配列が効果的に新しい向きに再配列していた。この特性は、ディスプレイのような光学的な応用に利用する液晶を制御する新しい方法になり得る。偏光顕微鏡は、液晶液滴の中の酸化鉄ナノ粒子が磁石に応答して動く様子を見事に捉えていた。液晶、気性が激しいかはともかく、なんでもできそうである。

[1] Chemical & Engineering News 2020 August 10/17, p. 9.

DOI: 10.1021/acscentsci.0c00686

20.9.3

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