« 群飛は | トップページ | 年間25百万トンのエチレンが »

金星は

 表面温度およそ470 °C、二酸化炭素、窒素、硫酸の液滴で構成される密な酸化的な大気の状態にある。その中、大気中に地球上の嫌気性微生物と関連する低分子化合物であるホスフィン(PH3)が存在するマイクロ波信号が検出された[1]。酸化的大気の中で、還元状態の分子であるPH3が存在することを説明することは難しいが、その存在は生命の痕跡を示すものである。二つの望遠鏡が受けた信号を研究者らは、約20 ppbの濃度のホスフィンの回転遷移によるものであると同定した。さらにこのガスは惑星の中緯度付近でのみ観測され、極では検出されていない。気体の発生について、既知の光化学あるは地球化学的な過程を排除し、別の反応が惑星で起きていると結論づけている[2]。別の天体化学者らは今回の結果をファンタスティックであると述べると同時に、マイクロ波信号がPH3起源であるスペクトルデータをさらに集める必要があるとともに、生命の痕跡と呼ぶ前にガス形成の基本的な化学の理解が必要であるとも指摘している。金星のことも、気にせいよ。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 September 21, p. 5.

DOI: 10.1038/ s41550-020-1174-4

[2] arXiv: 2009.06499 審査前論文

この記事、9.15頃からwebニュースでも紹介されています。金星、ホスフィンで検索を

20.9.25

|

« 群飛は | トップページ | 年間25百万トンのエチレンが »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。