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地球に落ちた

 頑火あるいは球粒 (EC) 隕石の大きな塊の化学組成は現在の地球のそれと類似である。ただし宇宙空間をさまよい太陽の強い放射を受ける中、これらの岩は氷水を失っているはずである。それでも地球は表面や内部でも水が豊かであることから、水がどこから来たか謎だった。ある説では、太陽系外からたどり着いた彗星や炭素質コンドライトが乾いた地球に水をもたらしたとされている。その中今回13のEC隕石の分析が行われ、EC隕石は地球の全ての水を構成するのに十分な水素を含んでいることがわかった[1]。この物質から地球ができた時、それに含まれる水素が酸素と結合して水が発生したことがここでは提唱されている。さらに隕石の中の水素と重水素の比が地球の内部にある水と一致することもわかった。それでも水が他からやってきたことも除外はされていない。いくつかのEC隕石由来の水は熱かった原始地球で失われた可能性がある。また同位体比は、表面の水がEC隕石のそれとは違っている場合もある。どちらにしてもEC隕石がどのように水素を貯蔵していたのかは次の疑問の一つである。それはともかくEC隕石と地球の水、姻戚関係でしょうか。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 August 31, p. 7.

DOI: 10.1126/science. aba1948

20.9.21

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