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キバナスズシロやキャベツのような

 アブラナ科の植物は、カラシ爆弾(mustard oil bomb)と呼ばれる化学防衛システムを有するために辛さの香りがする。植物がダメージを受けると、グルコースで蓋をされた毒前駆体と加水分解酵素が、独善的ではなく、放出される。酵素は糖鎖を解き放ち、人には心地よく大抵の昆虫は忌避するイソチオシアナートが形成される。その中世界中で見られるタバココナジラミは例外である。今回研究者らは、コナジラミはカラシ爆弾を避けるよりもむしろそれを拡散させることを発見した[1]。コナジラミは、植物自身の樹液にある糖鎖に加えて、通常の昆虫は廃棄物を処理するのに使うトランスグルコシダーゼによって、毒前駆体にさらに糖鎖を加える。その結果、毒前駆体はもはや植物の加水分解酵素で認識されず、カラシ爆弾の機先を制して、爆弾は安全化される。もしコナジラミがアブラナ科を消費するのに特化していなければ、どんなタイプの化学防衛システムを緩和できるか興味が持たれることも含めて、昆虫化学は多くの謎を含んでいる。アブラナが危な〜をコナジラミがこなしている。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 October 5, p. 11.

DOI: 10.1038/s41589-020-00658-6

20.10.22

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