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細胞の中の

 機械は糖鎖分子をタンパク質やペプチドに付加させて、それらの機能や特性を変化させることができる。これまで研究者らは、ペプチドホルモンにあるトレオニンやセリンのアルコール部位に糖鎖が結合するO-グリコシル化を明らかにしていたが、その数は限定的だった。一方でインスリンやグルカゴンを含むペプチドホルモンは体の中で、多くの生体内作用を制御している。今回それらが検証されて、これまで見つかっていなかった多くのO-グリコシル化ペプチドホルモンがあることが明らかにされた[1]。研究者らは、人、齧歯類、豚からグリコシル化ペプチドホルモンを、親和性クロマトグラフィーを使って濃縮し、質量分析によって、どの部位がグリコシル化されているかを特定した。分析したペプチドホルモンのおよそ1/3は少なくとも1箇所がO-グリコシル化されていた。ある部位は、ホルモンの循環する寿命を改善し、別の部分は、ホルモンが受容体と相互作用する方法を変化させていた。ホルモンの化学も、深く掘るもん、そこロマンがある。

[1] Chemical & Engineering News 2020 September 28, p. 7.

DOI: 10.1038/s41467-020-17473-1

20.10.11

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