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交通手段からのCO2排出の落ち込み

 パンデミックが襲った時、街の通りは薄気味悪いほど静かだった[1]。旅客輸送が急落し、交通手段由来の排出、特にCO2とNO2がそれに伴って減少した。CO2は温室効果ガスで地球温暖化では主役である。NO2は、健康被害をもたらすオゾンや粒状物質を生産する大気化学の鍵となる化合物である。厳しい移動制限によってCOVID-19の効果的な封じ込めを行ったニュージーランドでは、交通量はロックダウンの期間中最大でおよそ80%減少した。さらに国中の120の市民科学者の芝生の草からの放射性炭素の分析を通して、国もCO2レベルを検証した。植物が成長すると大気からのCO2が抑えられる。化石燃料の燃焼によって生産されるCO2は、区別できる同位体特性を示し、植物は光合成でガスを取り入れる際にその特性が残されている。これらのデータから得た予備的な結果は、ニュージーランドの化石燃料由来のCO2排出は交通の減少とほぼ同じ80%だった。

サンフランシスコでも同様の傾向だった。排出の違いは、平日の通勤時間で特に顕著だった。この変化は3月中ばに、ベイエリア防疫官が屋内退避を命じた時から起きた。屋内退避の命令から最初の6週間。交通は45%減少した。CO2の排出の全体量は、それまでの6週間と比較して、およそ1/4減少した。これらの観測は、もしわれわれの半分が電気自動車を運転すれば、世界はどう変わるかを示す良いモデルである。ここで神社に詣でるのもいいか。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 September 28, p. 32.

ロックダウンと大気汚染第二回

20.10.14

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