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NO2やオゾンは

 粒状物質との間も非線形な関係である[1]。NO2は大気中の複数の異なるガスと反応し、粒状物質が生成する。そこには農業排出からのアンモニアを含む経路や揮発性有機化合物との相互作用を含む。中国でNO2排出が劇的に低下し、とりわけ武漢では93%減だったけど、北京が位置する国の北の地域は、ロックダウンの間、粒状物質のホットスポットになった[2]。研究者らは、大気の質のデータと大気モデルを使って、粒状物質が増えた時期の大気汚染連鎖反応を紐解いた。大気モデルによれば、オゾンが増加したことによってNO3ラジカルが豊富になり、それが硝酸塩からなる微粒子を増加させていることを示していた。

 この春の出来事は、大気の質を向上させようとする中国の取組みを妨げている。政府は排出の低下が大気汚染を防がないという結論に至る可能性がある。それに代わって、春の異常な汚染のパターンによって、政府は科学者や監視官に、都会の放出よりも別の多くの要因を説明するように求めている。COVID-19によるロックダウン期間は、大気汚染の緩和がどれほど複雑であるかを示す独自の実験期間である。大気汚染を単純にはようせんです。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 September 28, p. 34.

[2] DOI: 10.1126/science. abb7431

[3] DOI: 10.1093/nsr/nwaa137

ロックダウンと大気汚染第五回

20.10.17

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