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ドライアイス不足が

 COVID-19ワクチン輸送の障害になるかもしれない。モデルナのワクチンは-20 °Cで保存・運搬する必要があるが、これは通常の冷蔵庫で可能である。それに対してファイザー・BioNTechワクチンは-70 °Cの保存であり、これにはドライアイスが最適である。ドライアイスは、液体二酸化炭素を圧縮・冷却して製造される。ドライアイスの需要は米国のCO2需要のおよそ20%であるが、問題はCO2の供給不足である。米国の大抵のCO2は、エタノールあるいはアンモニア合成のプロセスから捕捉されるが、これらの生産が現在低下している。米国でのアンモニアの価格低下が工場閉鎖をもたらし、燃料エタノールの需要も小さく、多くの工場が停止した状態である。このような状況の中でドライアイスの需要は冷凍食品の宅配の増加によって伸びている。そこでCO2捕捉の方法として、巨大な熱システムや埋め立てや焼却炉からの回収は良い機会であるものの、その経費が課題である。一方でCO2製造会社は、生産を2倍に、貯蔵設備を3倍にして需要を満たそうとしている。どえらい安いドライアイス、供給できますように。

[1] Chemical & Engineering News, 2020 November 23, p. 10.

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