« エリザベス・ゾット | トップページ | アシネストバクター・バウマニー (A. baumannii)は »

電気自動車の

 バッテリーでは通常、ニッケル–マンガン–コバルトカソード(NMC)が利用されている。ただその廃棄汚染が課題であるため、性能は低下するもののメーカーは、代替物としてリン酸リチウムを採用し始めている。その中、新しい有機カーソドが開発された[1]。ビス(テトラアミノ)ベンゾキノン(TAQ)である。これまでの有機カソードは低い導電性や電解液への溶解などの課題があったが、今回のTAQは、Coを使ったカソードよりも高い769 Wh/kgのエネルギー密度を示し、6分でチャージが完了する。2000回チャージした後のチャージ容量は70%程度に保たれている。TAQは二次元シート上にスタックし、それぞれのシートがカルボニル基とイミノ基の間の水素結合でお互いが連結している。リチウムイオンはTAQの平たいシートの間を、NMCカソードの場合と同様に、素早く移動する。さらに水素結合由来の圧倒的に強い格子構造がバッテリー電解液への溶解度をかなり抑制している。研究者らはこの技術の商業化に向けてスタートアップ企業を設立した。

 TAQとタッグが組まれた。

[1] Chemical & Engineering News 2024 January 15/22, p. 5.

DOI: 10.1021/acscentsci.3c01478

24.2.1

|

« エリザベス・ゾット | トップページ | アシネストバクター・バウマニー (A. baumannii)は »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。