マイクロプラスチックは
生じた場所から遠く離れた南極や富士山の頂上でも観測される。ただこれを理解できるモデルがほとんどなかった。その中研究者らは、違った大きさのマイクロプラスチックがどのように動くのかをモニターできる高速カメラを装備した装置を利用した[1]。球状のマイクロプラスチック、真っ直ぐなファイバーや様々な大きさの曲がったファイバーが空気中を落下する様子を撮影した。その結果、ファイバーと球状プラスチックの体積が同じ場合でも、前者の方が落下速度は最大76%まで小さくなっていた。さらにこれらの値をモデルに入れ込むと、ファイバーの方がおよそ4倍程度大気中で浮遊していることもわかった。シミュレーションの結果は、球は地域的に分散し、ファイバーは地球規模で分散することを示していた。ファイバーの低速度は、これらのマイクロプラスチックが、広大な地平線をカバーするだけでなく、上昇気流によって高い場所まで浮遊することを意味している。マイクロプラスチックが光によって分解すると、その中の塩素や臭素も大気に放出されるため、オゾン層を破壊する可能性も指摘されている。
フィバーもだいびあるば〜。
[1] Chemical & Engineering News 2024 January 29, p. 5
DOI: 10.1021/acs.est.3c08209
24.2.9
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