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分子シャトルは

 分子機械のコアとなる成分であり、基本的にはロタキサンが使われる。ロタキサンは、輪の形をした分子を車軸に串刺しにしたもので、輪が前後に動く。それに対して今回、全く違ったタイプの分子シャトルが開発された[1]。それは、長さ2.2 nm、幅0.7 nmの狭い分子箱の中を行き来する平面分子でできている。箱の二つの長い面は、それぞれの端にIr錯体が結合した多環芳香族化合物で、ピラジン分子が箱の短い二つの面に位置する。ゲスト分子は、箱の長い面でπ電子と相互作用する。核磁気共鳴実験は、コロネンのようなゲスト分子が箱の長さに沿って往復することを捉えている。箱の真ん中部分に嵩高いt-ブチル基があると、その動きは鈍くなる。0 °Cでは、1秒あたりおよそ13000回、前後に移動するが、-80 °Cでは1秒あたり30回に低下する。研究者らはさらにシステムを変更して、ゲスト分子が、化学的刺激や光化学的刺激で効果的に反対側に移動するシャトルをスイッチにしたいとしている。

 コロネンが動く、いい頃ねん。

[1] Chemical & Engineering News 2024 January 15/22, p. 8.

DOI: 10.1002/anie.202318829

24.2.6

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