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麻酔薬

 その作用する機構があまり明らかになっていない。その中今回麻酔薬の一つであるイソフルランを使って実験が行われた[1]。麻酔を施したメスのネズミは、ある程度反射を維持し、麻酔された状態にゆっくりと変化し、オスのネズミよりも素早く目が覚めた。このことと去勢した雄のネズミ、卵巣を除去したネズミで行った実験から研究者らは、テストステロンが目覚めの違いに影響すると結論づけた。テストステロンやその代謝物であるエステラジオールを与えた去勢されたネズミは、イソフルランの効果により繊細だった。対照的に、テストステロンをエステラジオールに変換する酵素をブロックすると、去勢されていないオスのネズミは鈍感になった。ついで脳全体のイメージングが可能である技術を使って、睡眠と内分泌系に作用する視床下部の一部の活動の性による違いを発見した。さらに人に関する意識を取り戻す実験の結果を確認すると、男性の方が女性よりも手をひねるような刺激に対して反応が鈍いことがわかった。ただし脳波を記録する方法(EEG)では、無意識の状態の違いをモニターすることはできなかった。これは人の視床下部が脳のかなり奥にあることや、麻酔薬の投与の際には、薬の代謝速度の違いやそれが鎮痛剤を含むことが関わっている可能性がある。

 麻酔されるとまずいことも、忘れるでしょうか。

[1] Chemical & Engineering News January 15/22, p. 7.

DOI: 10.1073/pnas.2312913120

24.2.4

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