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アルミニウムは

 軽量自動車、アルミ缶や調理器具を製造するために極めて重要だ。ただその製造過程で、鉄やスカンジムなどの金属を含む赤泥が生じ、およそ40億トンの赤泥が廃棄されている。今回研究者らは、この赤泥から鉄を取り出す方法を報告した[1]。これまでの赤泥からの鉄の抽出は、泥の焙煎と前処理を経て、酸化鉄を炭素によって還元していたが、この過程ではCO2が発生する。それに対して研究者らは、処理をしていない赤泥15 gを、アルゴンと水素10%を含む混合ガスで満たされるアーク加熱路の中の銅プレートの上に置いた。高温にすると鉱石は融けて、水素原子とアークから得られた電子が、水素イオンプラズマを発生させた。イオンは、粘性のある融解物の中の酸化鉄の酸素を剥がして、液体の鉄のポケットが形成する。酸素を除去すると鉄が沈澱してきた。反応の10分後加熱を止めて、銅プレートを水で冷やすと、融解物は小塊に素早く固化し、残った赤泥が、鉄を小塊の中で球状の粒子にさせた。このプロセスで赤泥の中の70%の鉄が抽出された。

 アークを上手〜く、使っている。

[1] Chemical & Engineering News 2024 February 5, p. 7.

DOI:10.1038/s41586-023-06901-z

24.2.22

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